真っ黒こげ太郎

カラー・ミー・ブラッド・レッドの真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

4.1
”グロ控えめ” (内臓生絞り)

”比較的おとなしめ” (顔面腐敗半壊&ミミズ祭り)

…控えめって何だっけ?w



評論家に酷評され、スランプに陥っていた画家のアダム。
ある日、アダムの奥さんが釘で手にケガをして、その血がアダムの失敗した絵についてしまう。
だが、アダムは血の付いた絵を見て「これが探し追い求めていた色や!」と確信する。

早速自分の血で絵を仕上げるアダムだが血不足でぶっ倒れてしまう。
結局アダムは奥さんを殺害し、その血で絵を完成させた。
しかもその絵が評論家に「最高傑作!」と大絶賛される!!!

味を占め、狂気に取り付かれたアダムは近くに遊びに来た若者達を拉致&殺害。
その血で、多くの絵を描いてゆくのだった…。



血を使った絵に取り付かれた美術家が、血という絵具の為に殺戮を繰り広げるスプラッター・ホラー。
スプラッター映画の開祖、ハーシェル・ゴードン・ルイスさんのスプラッターホラー3作目。
最近また急にハーシェルさんのスプラッター映画を追いかけたくなったので、レンタルできる残りの作品と共にまとめ借り。


今回は血の赤色に取り付かれた画家の凶行を描く…。
けど今回はあっちゃこっちゃで言われているように、今までの作品に比べるとグロの数は少な目だったりする。
数少ない内臓デロンや顔面破壊シーンはしっかりしているけど、数は僅かしかない。

では何をしてるかというと、若者達ののんびりしたシーンを実に牧師的に描いていたりする。
血に魅入られた画家の凶器なども描いてはいるが、その画家夫婦も序盤には近所のビーチで遊んでたりする。
ただ、その牧師的でのんびりした場面も雰囲気がいいのかほのぼのした気持ちで観れてしもうた。w
BGMも無駄に大げさで何か良い。


若者が画家の事件に巻き込まれ真実が発覚したりする場面はラスト5分前でようやく観れる。w
クライマックスで見せる画家の狂気ははっちゃけていて良かったけど。
(しかも画家の絵のかき方も殺しのやり口も物凄いガバガバ!wアレでよう今までバレなかったなw)
そして何故かラストは妙に切ない。今作は今までの作品に比べると何故か無駄にオシャレな気がする。w


映画自体は何時ものハーシェルさんの映画に比べるとグロも少な目でじみではありましたが、何と言うか、画家の狂気性や牧師的で陽気な雰囲気がどことなく愉快で何だかんだで楽しかったです。

ハーシェルさんの中では評判悪めではありますが、俺は結構楽しめた。

さて、レンタルで観れるハーシェルさんの映画も6個中3個まで見れた。
このまま最後まで残酷映画の原点を最後まで追いかけたいものです。w