じぇいらふ

ロバート・アルトマンのイメージズのじぇいらふのレビュー・感想・評価

4.4
初期未公開作品が観られるロバート・アルトマン傑作選。『イメージズ』は丁度『ロング・グッドバイ』の前の作品。。。いやこれヤバイ作品です😱また『ロング・グッドバイ』とも全然違う作風だなあ。音楽も同じジョン・ウィリアムズ先生なのにこれまた同じ作家??という位全然違うアプローチ。あるいは別の音楽担当山下努の音楽なのかしら?、、、で、面白いの?面白くないの?で言えば、、、すごく面白いです!!👍👍👍👍📞🫎

🎞️窓 部屋に女性 部屋は原稿だらけどうやら作家らしい 「~一角獣が~」彼女の頭の中?のナレーション ファンタジー作家かな?リーン!電話📞がかかってくる~はじまり

📖作家であるキャスリンはある日、夫ヒューが浮気をしているという謎の電話を受けて以来、死んだ昔の恋人やら不可思議な幻影に悩まされる。夫に頼んで田舎に引っ越したのだが、、、幻影=イメージズは益々酷くなる一方で。。。というおはなし(としか言えない😅)

登場人物が主人公キャサリンと夫ヒューと何人かの謎の男と娘くらいしか出てこないし、田舎では一応自然あふれる戸外の美しい風景とか出るんだけど、、、すっごい閉鎖的に閉じ込められた感満載の作品。

ユニークなのは終始、キャサリンの主観一人称だけでストーリーが進んでいるため、今見えている人物は本物?幻覚?がよくわからない作りになってる。いわゆる精神分裂症やら統合失調症の見えてる世界をいっしょに体験しているような感じ。なので観ている我々も混乱しまくるし、何がどうなってるの?という消化不良を最後まで持ち続けるという修行みたいなホラーサスペンス笑🤣

終始不気味な現代音楽風メロディと、誇張されてるであろう効果音の数々も雰囲気満載で良いです。
そしてなんといっても主人公キャサリン役のスザンナ・ヨークが素晴らしいです。一言ヤバイ笑。見た目まともだったのに、だんだんやばくなってくる感。最後あたりの車運転中の顔いいすね。もう近寄りたくない笑。
夫ヒューのいい人なんだろうけど、イラっとする感じもいいです。全然タイプが違う元恋人とか、これまた全然違う浮気相手とか笑。

。。。これもネタバレ厳禁ですよね作品ですので、とりあえず観て体験してくださいとしかいえないです。いやあ、、、やっぱり展開的にはいずれそうなるよなあなラスト😱期待してても、してなくても楽しめる作品。今だったら解析動画上がりまくるだろうなー。1972年当時はあんまりヒットしなかったらしいけど、寧ろ今の観客の方が楽しめる人多いのではないかしら。

ちなみにこの作品でのキャサリンが朗読してる「一角獣をさがして」って実際にスザンナ・ヨークの作ったファンタジー童話なんですって、、、現実とのリンク恐😱ご本人は映画の様ではないと思いますが、、、この方なんか観たなあと思ってたらクリストファー・リーヴ版『スーパーマン』のクリプトン星でのお母さんやん⁉️