R

銀色のシーズンのRのネタバレレビュー・内容・結末

銀色のシーズン(2007年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

実家で。

2007年の邦画作品。

監督は「海猿」シリーズの羽住英一郎。

話は「雪山の何でも屋」を名乗るトラブルメーカー3人組が結婚を控えた若い女性と繰り広げる群像劇。

プライムにて。

存在は知っていたんだけど、その頃「海猿に続いて雪猿って!!」と若干失笑気味でスルーしてたんだけど、なんつーか最近「ゲレンデを舞台にした映画」が無性に観たくなりましてね…。

なんか好きなんですよね。昔からゲレンデに良い思い出があるからか、寒々しい雪山と一転暖かそうなロッジの室内のほっこりする空気感がツボなのかなんなのかわかんないんだけど。

今回もロッジのシーンがあるだろうと踏んで、むしろそのつもりだけで観たわけなんだけど…。

うーん、あるにはあるけど、話部分がノイズになって楽しめなかった。

つか、主演3人がまた若いなー(今でも充分若々しいが)!!

特に主人公、城山銀を演じた瑛太(「ミックス。」)が今の演技派な一面からは想像もできないくらいのイケイケぶりを発揮していて(まだ髪もツンツン)、この頃の頑張りがあったから今の俳優としての地位を確立するできたのかなぁと思ったり。

あと、玉山鉄二(「亜人」)ね!!金髪メッシュで髭面で、すげぇセンター街にいそうなギャル男っぽい感じなんだけど、ナイスガイっぷりはこの頃から健在だなぁ。

あ、唯一青木祟高(「雪女」)だけは今とあんまりイメージが変わらないワイルド系バカっぷり全開なキャラクターだった笑。

若者のウィンタースポーツといえばスノボ!な今の風潮からだとイケイケな3人がスキー?って初めは思うんだけど(スキー派な人には申し訳ない!)、それでも序盤のゲレンデを舞台に繰り広げる彼らの躍動はやっぱかっこいいし、すげぇ。

まぁ、間違いなくスタントだろうけど、エンディングでのNGシーンとか見る限り、大変だったんだろうなぁ。

話的には「何でも屋」の銀が、結婚式をゲレンデの雪で作った教会であげる予定の田中麗奈(「幼な子われらに生まれ」)演じる七海と出会ったことで過去に大怪我を負ったことで挫折した夢をもう一度目指すっていう展開なんだけど

まず、この銀ってキャラに好感が持てない。こういういい加減だけどやるときゃやるぜ!キャラは好きなんだけど、序盤で「何でも屋」がうまくいかないからって「当たり屋」はいくらなんでもダメだろ!!

劇中ではおちゃらけてスキーをひけらかしていた被害者になりかけたあの男も別に純粋にスキーを楽しんでるだけでなんも悪いことしてないのに…。

もうこの時点でこの銀率いる3人組に好感が持てなくなっちゃったのは致命的かなぁ。

あと、銀の周りの人たちも負い目があるとはいえ、終始銀たちを甘やかしすぎだろ。

3人の関係性も、それぞれが何か抱えていてそれを知った上で「KIZUNA」を築いて一緒につるんでるのかと思ったら、知らないんかーい!!

玉鉄のエピソードいらないよね!?

つか、あの玉鉄の後輩っぽい外ハネクルンのイケメンは何のために出てきたの?

と玉鉄のくだりが丸々オミットしても全然問題なしなのは上手くないんじゃないだろうか?

青木祟高なんて、そういうエピソード自体ねーし!!ただの川大好き男って!!

また、ヒロインの七海も後半明かされるある真実が切ないけど、ゲレンデ側からするといい迷惑だなー!!

あと、ラスト、ここは映画的にいくらでも都合良く描けるし、むしろその方が作品的にもキレイに終われるのに、そこだけリアルなのかよ!しかも、競技終わって他の参加者もいるのにウェーイ!で記念撮影って!!

そのままエンディングに入って、その後が描かれないのも残尿感…。翌年上手くいきました!もないんか!!

なんつーか宇多丸さんが評論したらボロクソこき下ろしそうな作品だけど、ゲレンデの空気感とかキャラ同士の掛け合いとかなんだかんだ仲良い感じとかは良かったかなぁ。

あと、雪山全然詳しくないんですが、コース作るために大砲撃ち込むのって実際にはあるんですかね?もしなかったら…大砲って!!びっくりしたわ!
R

R