Otun

裏切りのサーカスのOtunのレビュー・感想・評価

裏切りのサーカス(2011年製作の映画)
4.2
物語は単純。
タイトル通り『サーカス(英国諜報部)内の裏切り者を探せ』。

ゲイリーオールドマン演じるスマイリーが粛々と組織内部の裏切り者と、その真相を追う。

で、観ながら思った。
昔、レオンとかで松田優作的はっちゃけ演技をしていたゲイリーオールドマンが、ほんとに老年の味わい。
抑えた、哀愁。いいなぁ。時の流れを感じる。

しかし、前半部の細部に渡る物語の伏線や、相関図を追うのは観ててかなり労力がいります。これから観ようと思っている方々。
眠たい時、酒に酔っての鑑賞はくれぐれもさけましょう。多分観続けられません(笑)。


が、後半に入ると、前半ガマンして鑑賞したご褒美の如く、物語が加速します。
男達の真相は何処と、繋がりまくるカタルシス。かなり入り込む。



そして、ラスト。
回想のあの皆の思い出の曲からの、説明を省いた現実の断片達。
それぞれの思い。


男ならグッとくる。
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