「彼の何を知っているの?」
車が一台、とある家の前で止まりました。
運転手はソルトレイク新聞の購読停止をしたリストを覗きます。
一方、洗面所で髪を染め、ヒゲを剃る男がいました。彼は準備を整えると、台所でゆっくりとパンをかじり、コーヒーを飲みます。
そんな日常的な風景の中、男が振り返ると、そこには…
クリスマスの日、30才の母親と三人の子供が殺されました。
その事件は三年前の殺人事件ととても良く似ていました。
冷酷非情な殺人鬼。
彼は素知らぬふりして、普通に日常的な風景の中に存在します。
その普通さが恐ろしいです。
この映画で良いところは、殺人鬼のキャラクターが良く出ているところだと思います。
本当に実在して、殺人鬼は殺人鬼なりの狂った考えによって、殺人をしているというか…殺人鬼なので、訳の分からない自分勝手な考え方なのですが、本当にそう考えて人を殺している人間がいそうに思わされるところが良く出来ています。
ただ、狂っているから、変だったからという殺人鬼よりも、自分なりの考えを持って殺人する殺人鬼の方が興味深く、恐ろしさを感じます。
そういう意味で、ありきたりではあるかもしれませんが、面白い映画でした。
「新聞の定期購読を止めたくて、連絡した。」