ノッチ

ステップファーザー 殺人鬼の棲む家のノッチのレビュー・感想・評価

3.0
母親に新しい恋人ができその人は優しく紳士的な振る舞いなのに、何か違和感を感じる。

不審さを感じ初めてから徐々に迫り来る恐怖。

もしや殺人犯なのでは? 

1987年に公開され、ホラーファンの間で高い評価を得た『Wステップファーザー』をリメイク。

冒頭、男が出勤する朝の風景が描かれていて静かな朝かと思いきや、足元に転がっている死体が映って、とんでもない男だとわかって、期待の高まるオープニングでした。 

まぁこの演出はリメイク前と一緒ではありますが。

完璧な家庭を築こうとするが、上手くいかないと皆殺しにする。

継父の素性を疑うものも殺され、疑う長男も過去の素行不良から信用度が低い。

長男は家族を守れるのか?という話。

始めから犯人が分かるから、誰が?みたいなドキドキ感はないけど、次第に殺人鬼に変わっていくドキドキ感がある作品。

跡を何も残さないということで、履歴書などに貼る写真を拒んだりして、そのせいで似顔絵しか出回らないという展開なのだけれども、お店の防犯カメラとかだったり、友達とのパーティーでのビデオだったり、何かしら残ったりするような気がしないでも無いですが。 

写真を強硬に拒む割に、いろいろと抜けを感じる。

ところどころおっちょこちょいなステップファーザー。

でも気味悪さは満点。 

けっこうハラハラ感もあって飽きずに観られましたが、まぁオチは予想通り。 

スラッシャー映画といえど血がたくさん出るわけではないので、グロいのがダメな人でも見れると思う。

しかし離婚率の高いアメリカでは、実のパパと新しいパパのしつけや家族のあり方の考えの違いは、子供にとってリアルな映画、題材なのかもしれません。
 
まあ、当事者にしか分からないことですが。 

ちなみにリメイク前の作品を観てない方は、殺人鬼の動機が分かりづらいかもしれないので注意です。
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