こっちは黒人版フランケンシュタインです。

お話は壊滅的です。面白くないどころか、内容がなかなか酷い。

名前の語呂は良い。

何だろう。ブラキュラの方はまだ普通に観れたけどこっちは全くダメだった。何が違ったのか...。

「アビィ」と同じDVDに収録されてた「フランケンシュタイン」の黒人版。

随分画質が悪かった「アビィ」と比べて映像は割と綺麗、そして雰囲気的には一見真面目に作られているのですが化け物になるまでに結構時間を割いており終始鈍い動きで「ん～ん～」言いながらワンパターンで人を襲うので緊張感は無く編集も雑、割と良い感じのバラードが使われているもののブラックムービーらしさは希薄でBGMは50年代位までの恐怖映画で使われそうな前時代的なもの、そしてドーベルマンに襲われてあっさり終わるという色々残念な作品でした。

それでも一応臓器が出たりと描写はちょっと頑張ってたり研究室も雰囲気有りだったりするので50年代に散見された作風を70年代にやったらどうなるか、的な観方が丁度良いかもしれません。

戦争で四肢が無くなった恋人エディのためにノーベル賞を受賞しているシュタイン博士にお願いする話。
ブラッケンってなってるけどシュタイン博士は白人だし、四肢をくっつけるだけならフランケンシュタインでもなくね？ははーんさてはテキトーな邦題つけやがったなと思ったのに原題からちゃんと「BLACKENSTEIN」で震えた。しかもユニバーサル版フランケンシュタインの怪物をまんま黒人にしたパンチパーマ野郎が出てきて震えちらかした。何はともあれ黒人助手マルコムの顔よりもブラックな心によってエディは晴れてブラッケンシュタインの怪物となるわけです。怪物エディは白人様だけを殺す殺戮マシーンになるのかと思いきや、差別意識なく白人黒人両方の臓物を引っ張り出してきてちゃんとポリコレできてる。オチもドーベルマンちゃんの戦闘能力の強さがわかる。っぱ犬よ。時折挟まるソウルフルな音楽がとっても素敵でちゃんとブラックスプロイテーション映画でした。