邦題・ジャケ詐欺のせいで駄作と思われがちな作品はこの世にたくさんありますが、これもそのひとつ。

両親がいなくなり、兄弟4人で生きているハミルトン一家。
兄が連れてきた女性が地下に監禁されてる。
三男だけが兄達のやり方に疑問を抱きながらも生きる為に仕方なく従っている。
途中で何となくどういう事かわかってくる作品で、大きな見どころはなくずっと平坦なまま進みますがホームドラマとして見たら案外悪くない作品でした。

パージ激似のアナーキーにしろジャケットや邦題に惑わされず、ちゃんと別作品として観ていただければまあまあ楽しめると思います。

ほんまパニックゲームてどうしてそうなったんや。
でもこのジャケットじゃなかったらDVD買っていなかったかもしれない。
まんまとしてやられたのかもしれない。

閑静な住宅街に住んでいるハミルトン一家は両親が相次いで亡くなったことで兄弟四人での生活が始まる。三男のフランシスは新しい生活に馴染めない。その理由は、兄弟全員が抱えている特別な病気と地下室の薄暗い部屋だった。

邦題とジャケットのせいで手に取る人を激減させてる系映画。
ホラーというより思春期の心の葛藤など甘酸っぱい要素が強いドラマ作品。兄弟全員が美形で絵になるし、期待しないで見たからか切なくて綺麗な映画で佳作だった。

あれ？何だか『パニック・ルーム』みたいなジャケットでは…？

無差別 猟期殺人系ものかと思って観たら全然違った！！
ドラマ寄りでアクションも少なめの、見方を変えれば家族ヒューマンホラーといった所でしょうか☆

私は彼らの正体に薄々気づきながら観てましたが、劇中でもハッキリと正体を明かしていません。彼らの一人はそれを「病気」と表しています。

そんな普通の人とどこか違う彼らの正体とは一体…！？

途中、変化の少ない流れに「ちょっと退屈だなぁ～」なんて思って観てしまいましたが、終盤の切ない展開はとても良かったです♪最後まで観ないと、この作品の良さは伝わらないように思います。

観終わった後、作品の余韻に浸りながら『パニックルーム』という邦題は不自然だと思えました。

《幸せとは一体何か…？》
考えれば考えるほどに深いキーワード。

それから最後の最後まで興味をそそられたレニー！！可愛かったなぁ…♡
てっきり、どんな醜い狂暴怪物なのかと思っちゃいましたから…
想像力を働かせ過ぎたようですね。はは！