一晩の過ちがきっかけで大騒動へと発展してしまう、ドタバタコメディ。
戦争前夜ということで、本当にこういうことはあったのだと思うと皮肉である。
主人公とその家族、そして主人公に振り回され続ける幼なじみのノーヴァルといった、主要登場人物たちの愛すべき個性がこの作品の見どころであると思う。
哀れなノーヴァル。観ている間何度かわいそうと言ったことか笑
しかし彼ほど優しくて一途な勇敢な男はなかなかいないだろう。
彼の哀れな状況自体も笑えてしまったが、滑って転ぶなど古典的ギャグも満載。
まさにタイトルから、奇跡的展開を期待したが少しそこへの架け橋となるべき根拠などが弱い気がした。
「奇跡」の着地点がやり過ぎ感がありそれも話の論点からズレているように思え、ちょっと微妙だったのが残念。
しかし人々のあたたかい交流や、当時の時代背景、テンポの良さなど良い点も多かった。