まりぃくりすてぃ

小悪魔はなぜモテる?!のまりぃくりすてぃのレビュー・感想・評価

小悪魔はなぜモテる?!(2010年製作の映画)
1.1
マリ・ストーン「原案よさげだったね~」
クリ・ストーン「原案以外はバツだね~。どうしてかな?」
マリ・ストーン「エマ・ストーンの演技の無意味なトボケ感ってか、微ユーモアが空回りだよ。台本段階でもう悪くて、空気のまとまらなさが隅々まで行き渡っちゃってたみたい。アイドル映画にありがちな失敗」
クリ・ストーン「デカ目なだけのああいうコ、推しがたいでしょ」
マリ・ストーン「ぶっちゃけていいの? ライオンやトラやゴリラにびっくりされて咬みつかれるタイプのホラーっぽな顔面って思うだけで、あたしには普通の意味での魅力が1㍉も来ない」
クリ・ストーン「声はイイよね?」
マリ・ストーン「そうだね、このコには一生『ビー・マイ・ベイビー』をカラオケで唄っててもらいたいな。『ビー・マイ・ベイビー』に限れば、のど自慢でなら必ず鐘三つ以上叩いてもらえそう」
クリ・ストーン「それでは、おところお名前をどうぞ!」
マリ・ストーン「合衆国から来ましたエマ・ストーンです♪」
クリ・ストーン「…で、受信料払ってんのか払ってないのか知らんけど、威張るポジティブなあんたは何をカラオケするために生きてんの?」
マリ・ストーン「……『抱いてくれたらいいのに』とか」
クリ・ストーン「危なげ~(笑)! しかも、ふっるーい」
マリ・ストーン「じゃあ『ベッドタイム・ストーリー』にしとく」
クリ・ストーン「さりげなくピュア見せか…。とりあえず、どっか一カ所ぐらいはこの映画を褒めとかないと」
マリ・ストーン「あー、友達役の金色のスパイラルパーマがキラキラしてた」
クリ・ストーン「スパイラル加点ありね?」
マリ・ストーン「0.1点つけたげた」
クリ・ストーン「太っ腹~」
マリ・ストーン「チョコまみれを食べすぎてるからね。あ、髪で思い出したんだけど…、これ92分映画で、ついこの前みて満足した『ロミーとミッシェルの場合』も91分だったな。2時間ぐらいのと1時間半のって、作り方も受け取り方も変わってくるよね」
クリ・ストーン「あー、ロングヘアとセミロングの違いみたく? 鎖骨より長いとカラーリングの時何百円も高くなっちゃうとかね」
マリ・ストーン「鎖骨にあたる “境目” は何分ぐらいと思う?」
クリ・ストーン「どうだろ、劇場でなら、予告編12分+本編108分ってのが一番標準な気がするよ。108が鎖骨だ。お坊さんも賛成してくれそうな数字(笑)」
マリ・ストーン「南無妙法(笑)…。でもさー、セミのがロングより楽って思われやすいけど、実際は、いっそがしいモーニングルーティンの中でロングだったら梳かして束ねてバレッタかミニシュシュかベロアリボンでもエイッとつければ家を出ちゃえるけど、セミはドライヤー当てたりして手を抜けないからね。短いと扱いが楽だなんてことは全然ない」
クリ・ストーン「それ映画と関係ある話?」
マリ・ストーン「あるでしょ。セミロングだからってロングの場合よりも楽に作っていいなんてことはなくってさ、むしろ90分程度の尺だからこそスキなくアラなく魂込めて練って盛ってくんなきゃ、かえって残念感が出ちゃう場合もあるってことよ」
クリ・ストーン「残念っていえば、リサ・クドローの役柄が今回ひどかったね。ビッチがどうしたこうした云うんだったら、あの先生は狂(クル)ッチだよ。誰があんな現実味ゼロな脚本書いたんだろ」
マリ・ストーン「そう、同じリサ・クドロー姉さんが出演してほぼ同じ尺なのに、ロミシェルは飽きさせない佳作、こっちはアクビ止まんない迷作。やっぱ作り手が、素材ラヴ(主演女優を売り売りするぞ~)だけじゃなく観客ラヴをしっかり持って面白がらせてくれなきゃバツってことよ」
クリ・ストーン「…話をサファリパークに戻すけど、あんた小っさい頃、渋谷のハチ公に三回も咬まれたって本当?」
マリ・ストーン「クリも一緒に咬まれたじゃん。べつに目が合ったから咬みつかれたんじゃなく、横っちょからいきなり飛び掛かってきてモモガブしたんだから」
クリ・ストーン「正面から倒されたこともあったよね。てか、あたしらってよく喋るね」
マリ・ストーン「あんたが喋らせるんでしょ」