KANA

フレンチ・コネクションのKANAのレビュー・感想・評価

フレンチ・コネクション(1971年製作の映画)
4.0

ウィリアム・フリードキン監督、ジーン・ハックマン主演の有名作品、やっと観る機会が巡ってきた。

NY市警の2人がフランスの麻薬密売ルートを探っていくサスペンス・アクション。

ひと目で感じる70年代っぽいザラついた映像。
この感触からしてワクワクする。

正直、中盤までは特にフランス側の人物相関図が瞬時に把握できなくて左脳が冷や汗かいてた笑
右脳ではNYはブルックリンの下町的な風情と、フランスはマルセイユの風光明媚さにぼーっと癒されたり、
ドイル=ポパイ(ジーン・ハックマン)のワンナイトラブ後の足首手錠姿が可愛かったり。

それが中盤、一気に緊迫感が増して画面に釘付けになる!
地下鉄で、追うポパイと追われるシャルニエの駆け引き。
乗ったり降りたりフェイントかけたり、カクカクPOVも効いてハラハラ続き。
あと一歩ですり抜ける気取った出で立ちのシャルニエ。ん〜なんとも憎たらしい…
その後ポパイに差し向けられたニコリとの攻防がクライマックス。
電車を乗っ取り暴走するニコリと、それと高架下の道路で並走しながら死に物狂いでカーチェイスするポパイ。(通りすがりの人のクルマでw)
ここの臨場感溢れるスピーディーなカメラワーク最高!!
まさに映画史に残るカーチェイスシーン。撮影エピソード聞きたいなぁ。

そして、密輸に使われたと思われるクルマをとことん解体するシーンも好き。
仲間がもうブツ見つからないよって見切りをつけようとするも、絶対に諦めないポパイの執念がスゴイ。
この時のジーンが、私の大好きなシャツ腕まくりにネクタイinスタイル!
熱血漢のキャラクターは他作品でも伺えるけど、彼ってこんなにステキだったっけ?

外堀を固め、包囲網を敷いてのラストの展開は…ま、まさか。

2を早く観たい!
KANA

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