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怒りの日のstのレビュー・感想・評価

怒りの日(1943年製作の映画)
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魔女裁判にまつわるドロっとした嫁姑関係をドロっとした光と影で描く。鋭く光るリスベット・モビーンの目は、怒りと覚悟、あるいは時に慈愛と諦めに満ち満ちている。部屋の影からスッと姑を覗く(睨む)視線の鋭さよ。『裁かるるジャンヌ』もそうだけど、ドライヤー流の女優の眼の捉え方、どこか虚実をさえも突き抜いてしまうような危うさ(、スクリーンを破って出てきそうな際どさ)に痺れる。小津とかとも違うんだよなあ。ドライヤーリアリズム。面白いなあ。
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