私たちの憎悪がゾンビを創り出したんだ

11月はゾンビ⑥

湖からワラワラ出てきて町で暴れて美女も襲って湖へご帰宅。そんなナチスゾンビたちのわがままルーティンに嫌気がさした町民たちが、銃と火炎放射器で武装して全面対決を挑むジャンローラン製ゾンビ映画。

ゾンビ映画にあんまり熱意がないから良く知らないのだけど、この時期に意思を持ち人間と交流するゾンビって珍しいのでは。

もちろん前年の80年に、意思を持ったゾンビたちが急襲する、走るゾンビの原点『ナイトメアシティ』があるけれど、あちらは意思はありつつも交流まではいかないし、本作のように手をつないで歩くのはあまり見ない気がする。もちろんロメロ以前では『私はゾンビと歩いた！』は手をつないで歩いていたけれど、あれは意思のない存在だったし。一応確認のためにこの２作を見直したので、今月のゾンビ映画は6本目。ちなみに『死霊のえじき』は85年。

本作のゾンビは元ナチス兵という今ではよく見るパターン。ただ、人肉をむさぼるのではなく、吸血するタイプで、感染もしない。頭を狙えば殺せるということもなく、銃弾は一切受け付けないという強キャラでゾンビ同士で戦ったりもする。数年前に殺されて湖に沈められ放置された彼らは、町民に復讐するために戻ってきたらしい。このナチスゾンビの中に、生前町の女性と関係を持った者がいて、その2人の子供が町に暮らしてる。ゾンビがこの少女と無言で交流する悲しい親子愛が一応見どころ。

IMDbによると、本作はもともとジェスフランコが監督する予定のものを急遽ジャンローランが引き受けることとなったらしい。脚本を読んで引き受けたことを後悔したというジャンローランのエピソードが面白い。実際にローランが監督したとは思えないほど映像的高揚感が乏しく、鳴り響く鐘の音や教会を正面からとらえた映像、無言で死体を運ぶ人々に集まってくる町民たち等、部分的にらしさを感じ取ることができるのみ。

あとやたらとオッパイ出るのは流石のローラン！下半身までガッツリ映ってるんだけど、私はVHSで見たので常に丸い物体がフワフワしてるのが間抜け過ぎて笑った🤣

• #ホラー映画と怖い映画
• #ホラープレデター部
• #こんなのあるよ！だってVHSだもん☆

ポチっちゃったよ初ジャン・ローラン☆

開始早々にすっぽんぽんの女性が泳ぐ姿を下からボカシ無しで撮るもんだから、別に観たくもないあれやこれやが丸見えで萎える(笑)

エロはチラリズムだから良いのだよ(*￣∇￣)ノ

そして全員悲鳴が下手くそ！
子役が可愛くない下手くそ！！

さらに戦争描写が酷過ぎるw
撃たれてもいないのに倒れ呻き死ぬ！
薬莢は出てたけど、別撮り下手くそ！！

ゾンビは10年も湖に沈んでいたというのに、服も髪の毛も当時のまんま(笑)
何故か何度も沈んだり出てきたり……
ヒマか！！！

そんなツッコミ所満載の初ジャン体験でした♪

フランス語鑑賞
英語字幕あり



湖からゾンビが出現！
真っ裸の女や脱ぎ要員バスケチーム、何故か路上で不自然にストッキングを直す女とかを襲う。

市長によると、10年前の戦争で殺して沈めた敵兵たちが復讐しに出て来たとか何とか。

一方、全く可愛くない大根子役が登場。
どうやら兵士の一人の娘らしい。
ゾンビも彼女は食わずにイチャイチャする。

しかし市長は、ゾンビたちを殲滅しようと画策して……



おい！
ライトもカメラマンその他クルーも映り込んでるぞww

なんかもうツッコミ疲れた( ´∀｀)

市長が何故か城に住んでるのですが、その内装がクソ趣味悪い！
ごっちゃごちゃにモノ置いてて……
これわざと？？

10年前の回想シーンも長い！
挙げ句戦争シーンがあまりにも下手だから倍の長さに感じたわ！！

ゾンビの食う動作もハムハムしてるだけ。
そこに下手くそな悲鳴が加わりドン引きです(笑)
食われたメイクは、血糊ペンキながらまあまあの質。

BGMが壮大で美しい……かと思いきや、超絶能天気ならんらら歌とか挿入されて、もう落ち着かないったらないw

と、まあゴリゴリ文句を綴りましたが、面白かったですよ♪
人を選ぶとは思うけど！

他作品も観ていきたい(〃∇〃)

フランスホラー映画を代表するジャン・ローラン監督作品を初鑑賞です。
なかなか見ようと思っても観られない監督の作品をDVDで見つけたわけですが、エログロ極まれり…の中に戦争の悲劇と泣きの要素を盛り込んだある種の凄まじさのある映画です。
ナチスとゾンビの組み合わせは、今のホラー映画の中では特に珍しい訳ではないですが、その誕生の物語が悲恋と戦争の残虐さにあるというテーマ性がある訳です。
一方で映画のかなりの部分にエロ要素をふんだんに盛り込んでおり、エクスプロイテーション映画としての要素も非常に高いです。
ジャンルとしてのお約束を守りつつ、深い物語のテーマ性に入り込んでいくのは、工夫と創作意欲の賜物では、と思う作品です。
表現はエログロを極めつつ、その裏側で歴史の悲劇や人間の悲しみにかなりの比重を持っている不思議な作品です。
そんなレビュー5100目の鑑賞でしたね。