ひば

フレンチ・ランのひばのレビュー・感想・評価

フレンチ・ラン(2015年製作の映画)
4.0
・好き放題やる人(攻撃専門)
・間違ったことは基本やりたくない人(方向性専門)
・自分さえよければいい人(なんかもう駄目、でも顔がよい!)
の組み合わせってこんなに面白いんですね!予想以上に楽しかった~

自分さえよければいいマイケル(『ゲームオブスローンズ』のロブ!)、"スリは人を傷つけないからいいけど殺人はしません!"とか言ってること滅茶苦茶過ぎてその度イドリス兄貴がしばこうとするので良かった(そして最後相当重くしばいた)、暴力性を引くもそういった8割程度正しいくらいが丁度いい、いつも心にイドリスエルバ。けど物も人も壊して追ってくるイドリスエルバ、かなり怖い。非力な二人分の攻撃力を背負い込んでるので完全に猛獣だった…一体何枚のドア・窓をぶち破ったのか、CIAが泣きながら謝罪にまわってるのが目に浮かぶ…

真面目な話、ほぼ無知なので詳しくはわかりませんが、2015年辺りまでフランスは大きなテロも多くテロと移民問題を切り離せないのもなんとなく知ってました。どうやら他の欧州とは少し訳が違う気がする、その程度ですけども。移民を多く受け入れてるからかな。そういった社会問題を本筋とは関係ないところで利用するってかなり狡いよね、ちんけな欲をフランス革命に紐付けようとする小癪さ、私そういうのほんと嫌い。だからこの映画に出てくる悪党は大嫌いです!イドリスエルバ!やっておしまい!!

しかし「フランス、ワインと芸術の国」なんて台詞あるのにワインも芸術もかすりもしない、修羅の国フランスだった…まぁそこが狙いなんでしょうけども笑
『フレンチラン』って邦題、まさかフランスを駆け巡るから…?原題の『bastille day』はバスティーユ監獄を襲撃した日、フランス革命のきっかけとなった祝日だそうで。ふむふむ。
男女構わずしばき回すイドリスエルバを見たい方におすすめです~
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