Tラモーン

ソウ2のTラモーンのレビュー・感想・評価

ソウ2(2005年製作の映画)
4.0
続けて観るつもりなかったのになぁ…。


刑事のエリック(ドニー・ウォールバーグ)は情報屋のマイケルが惨殺された事件現場で"マシューズ刑事、近くで見ろ"というジグソウからのメッセージを発見する。その後、現場に残された映像からジグソウのアジトを突き止めたエリックたちは、SWATと共に突入しジグソウを拘束する。
ジョン(トビン・ベル)と名乗るその男が示したモニターには、監禁された8人が遅効性の神経ガスを吸わされ、その解毒剤を探すデスゲームに挑む姿が映しだされていた。その8人の中に息子のダニエル(エリック・ヌードセン)を見つけたエリックはジョンを尋問するが、逆に"2人で話がしたい"とゲームに誘われてしまう。


うーん!相変わらず面白いやんけ!
1作目と比べると情報の散りばめ方の巧みさや謎解き要素が薄れ、デスゲーム感がとても強くなっているけど、ラストシーンの絶望カタルシスはこちらも引けを取らない。

そんでもってイタイイタイが格段にパワーアップしてて力技で緊張感が高まっている。
まず冒頭の顔面ネズミ取りを付けられた男のゲームがエグ過ぎる。自分の眼球をメスで切り開かないと装置をはずす鍵が取り出せないとか無理ゲー過ぎんよ🤮
8人のゲームの中でもド派手な人体破壊こそないものの、使用済み注射器の海にダイヴとか、箱の中身はなんだろな(1度入れたお手てはカミソリの刃が食い込んで抜けないよver.)とかイタイタイイタイイタイって感じのトラップが仕掛けられていて、非常に嫌なソリッド緊張感。
しかも集められた8人が見るからにガラが悪くて疑心暗鬼になりながら歪みあっちゃうから、そりゃあエリック父ちゃんは息子を思うと気が気じゃない。

あっさり捕まりつつも全く焦る様子のないジグソウと、息子を監禁されてとても正気ではいられないエリック。物理的には完全ジグソウの自由を奪っているのに巧みな話術に翻弄され、解決の糸口は掴めない。
ところがどっこい、最後まで観るとジグソウの言ってた意味が全部腑に落ちて納得すると同時にとんでもない絶望感に突き落とされる恐ろしい脚本。

たしかに普通に考えりゃ怪しいに決まってんのになぁ。前作に続いて恐怖の豚マスクと"あのバスルーム"。からの"I'll Fuckin' Kill You!!!!!!"と絶叫が響くなか絶望のエンドロール。うわ〜。

極限状態でこそ自分を見つめ直して冷静に…なんてできるだろうか。だって息子が監禁されてるんだぜ。ジグソウの作り出す極限状態がイジワルのセンスあり過ぎて本当イヤ。

"他人ばかりでなす自分を見つめられるか試そう"
"何故死の間際でないと考えを変えない?"



3作目はどうなの?観るべきかな?と思いながら観てたけど、あの終わり方されたらきになっちゃうな…。
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