ゾンビ映画の原点。
まず、最初にお断りしておきます。
僕はゾンビ検定なるものが存在するならば10級程度の初心者。誤った知識で書いていましたら、ご指摘いただけると幸いです。
さて、本作の感想ですけども。
いやぁ。想像よりも面白い作品でした。
正直なところ、これまで観ていなかったことが悔やまれるレベル。まさか、ここまで完成度が高いとは思いませんでした。
まあ、でも60年代の作品ですからね。
派手ではないですよね。白黒映画だし。グロテスクではないし。ゾンビとしてのメイクもハロウィンの仮装に負けるレベルだし。でも、逆に言えば、恐怖を表現するために必要なのは「映像ではない」と実証しているのです。
そう。恐怖を生み出すのは想像力。
何故、ゾンビが発生したのか。
ゾンビに襲われたらどうなるのか。
ゾンビを退治するためには何が必要なのか。
長所も短所も凡て含めて俎上に載せているから、そこに“納得”し、新しい“想像”が生まれるのです。
そして、その結果。
ホラー映画の定番である「やっぱり、一番怖いのは人間なのよ」に行き着いているのですね。なるほど。ジョージ・A・ロメロ監督が“ゾンビ映画のパイオニア”として称賛される理由が判りましたよ。最初にゾンビ映画を作った…だけではなく、その道筋をキッチリと作り上げているからなのですね。
まあ、そんなわけで。
60年代の映画と思って侮っていると痛い目を見るレベル。ゾンビ検定1級の人には物足りないのかもしれませんが、10級の人ならば此処から始めるのがベストだと思います。
To be continued… →→→ 『ゾンビ』
【ゾンビ検定の過去問】
★10級
・ゾンビの特徴を3つ書きなさい。
・ゾンビが出てくる映画を3つ書きなさい。
(中略)
★5級
・現実における生ける屍の例を3つ書きなさい。
・ゾンビが生態系に与える影響を書きなさい。
(中略)
★1級
・バロン・サムディのシンボルを書きなさい。
・来年のハロウィンでゾンビーバーの仮装をしなさい。