カミワザ

フェティッシュのカミワザのレビュー・感想・評価

フェティッシュ(1996年製作の映画)
4.0
原題は『CURDLED』。本作では血などが凝固する事を意としているが、
この『フェティッシュ』といった邦題のセンスが良い。

奇妙な内容の作品ながら、興味深く観賞いたしました。

誰であれ、きっと何かに執着してしまう物が少なからず一つは有るでしょう。
あなたは一体何フェチ?

本作の主人公ガブリエラのフェチと言えば、なんと殺人フェチ。
殺人事件のファイルを収集し、その殺人シーンを想像してはテンションが↑↑ってしまう、ちょっとヤバいお方。
しかもガブリエラが今一番知りたい事、「体から切り落とされた生首は、最後に何か喋るのか?」
そんな一番の興味を知る為に、殺人現場専門の清掃会社に勤め始めるといったお話。

にしても、こんな物語なのに実に面白い。
このあえてブラックユーモアなところが、流石タランティーノと言わんばかりにしっかり押さえられている。

ガブリエラ演じたアンジェラ・ジョーンズは怪優でありながらその仕草も可愛い。
ラテンナンバーをバックに、踊りながら殺人を再現するシーンは必見。

ズッ・チャッチャッチャッチャ♪
この音楽もかなりお気に入り。

そしてエンドロール後のワンショットも堪らない。
思わず「うそ~ん」っと、のけぞっちまった。
これは一見の価値あり。お勧めします。
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