柏エシディシ

キミに逢えたら!の柏エシディシのレビュー・感想・評価

キミに逢えたら!(2008年製作の映画)
3.0
ちょっと遅くなりましたが…祝カット・デニングス婚約記念!お相手はあのアンドリューWK!(あとMCU復帰おめでとう)
という事で、コレを。

カットのキュートさ、よ…文系ツンデレ女子
彼女の実生活でもクレイジーなレベルの読書家というバックグラウンドを活かした知性とアンニュイな美貌を愛でる為のロマコメ。
ただし、そのキュートさで持つものの映画自体はナード系男子の妄想の様なプロット/設定には若干、気持ち悪さを感じないでもないw
自分のやっているバンドはそこそこ人気で、美人の元カノに嫉妬絡みで付きまとわれ、おっぱいの大きい女の子に冷たくしはがらもなんとなく良い感じになって、しかもその娘の実家は……って阿保か!と苦笑いしながらツッコミを入れたくなる。
しかし、カット目当てに本作を観てる自分も同類だしな。

あと気になるのが、2020年以降の今時分には嫌悪感さえ感じないこともないゲイ、クィア界隈の冷やかしネタ。
監督をはじめとした製作者当人たちの自虐混じりであれば許せない事は無いけどストーリーテリング上必要性の無い安い笑い。
思えば往年のロマコメ、学園コメディでは定番のゲイ弄り。
以前はそこまで違和感を感じることは無かったのだけれど、こちらの意識も確実に変わっているという事、か。良い事ですね。

なんだかんだ言いつつも、学園コメディの定番アイテム"オリジナルMIXテープ"(CDだけど)を軸にNYインディ音楽シーンを背景にしたお話は嫌いにはなれなかったり。スクロールホイールのiPod。ヴァンパイアウィークエンド、モデストマウス、DEAD60's……もう10年以上前になるのか……

今観ると、ちょい役でジョン・チョーやアンディ・サムバーグが出ていたり、なにより脚本が「ハスラーズ」のローリン・スカファリアであることに気づいたりで発見があったりして思わぬ"得"した感があった。

カットデニングス界隈では「NYボンビーガール」も再見したいなぁ…どこか配信サイト様かけてくだされ
柏エシディシ

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