whiskey

映画と恋とウディ・アレンのwhiskeyのレビュー・感想・評価

映画と恋とウディ・アレン(2011年製作の映画)
3.8
「彼ほど粘り強く第一線に残り、人生観を発信し続ける監督は少ない」
マーティン・スコセッシ

「彼は“撮影に夢中になれば生きてる意味を考えずに済む”と言ったが、実際には彼は映画をつくることを通じて生きる意味を考えていた」
神学者/映画学者 ロバート・ローダー神父

「悲劇作家の才能があったらよかったが、あいにく無くてね」
ウディアレン

ウディアレンを最初に見たのは大学生の頃で、それ以来の長年のファンだが、彼がコメディアンだった頃のことはまったく知らない。本作は当時から現在までの足跡を伝えるドキュメンタリーで、知らないことも多かったので興味深く見ることができた。

スコセッシが本作で言ってるように、たしかにウディアレンはずっと自分の人生観を映画で語り続けているのだろうと思う。それが合う人と合わない人はいるし、作品によっても好みが分かれるところ。僕は彼のアニーホールとマンハッタンが大好きだ。ミッドナイトインパリも良かった。

最近、彼もだいぶ歳をとって、死を感じさせる作品が増えたように思っていたが、本人も語っているように、たしかに若い頃から死を語っていましたね。そして彼独特のロマンス。「今でもロマンスの現役から降りたつもりはない」と語っていて驚いた。「性と死」とはよく言われるけど、彼の場合はセクシャルなこと以前に女性が大好きなのかもしれない。

強面(こわもて)俳優のジョシュブローリンが、ウディアレンの前で緊張した面持ちで話しているシーンがあって、なかなかチャーミングだった。彼も緊張するんだね(笑)好きな俳優さんだ。
whiskey

whiskey