元担任の自殺を引き金に、その関係者たちの苦悩を描いた大人向けな学園ヒューマンドラマ。淡々としたストーリー進行が秀逸で、瓦解している社会の縮図を見せる良質な作品。
悲哀を抱えた人物が、傷付いた子供達と寄り添う…いい物語にはなるけれど、再生の為の物語ではなかった。近年の映画はこういう作風が多くて消化不良になる。
今作はそこまで暗くなく、子供たちの溌剌とした様子もあって軽く観れました…
長所であり、短所でもあるかも。
こういう題材は、鬱積して鑢で削るように心を殺していく…そんなイメージが浮かぶ。大人と違って、濁し方を知らない子供が、苦しみの置き場所を見つけられないでいるのは悲しい事です。
今の私たちは子供達にそれを押し付けてるんだろうなと…気が鬱ぐ。最後の抱擁には、ほんの少し救われた気がした。
Brahmanというバンドの歌の一節に…
閉じた目に何を見せる?
塞いだ耳に何を語る?
って意味の英文の歌詞があります。
とても感銘を受けたんですよね。
目を開いて見る、耳を傾けて声を聞く…
それだけでもいいんだと思います。
やさしい本泥棒のソフィーが一番可愛かった頃で、本当に天使みたい(*´꒳`*)
瞬間の美の煌めき✨
時って残酷…(*´-`)