るる

舟を編むのるるのネタバレレビュー・内容・結末

舟を編む(2013年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

地味な題材を面白く仕上げた好例。

学校教育を受けた者なら人生で一度は使ったことのある辞書。一体、どのようにして作られるのか…派手さはない地道な作業がメインながら、力を合わせて頑張ろう、というようなシーンもあって、文化系の青春というか、しみじみとした爽快感があります。

何年経っても浮世離れして美しいままの宮崎あおいの描かれ方は、どーなんだという気もするが、古き良き日本の女性像、主人公からみた妻の姿ということで、良いのでしょう。
主人公のマジメくんが本当に真面目な男なので、釣り合いが取れていたように思います。

松田龍平が良い味出しているのはもちろんの事ながら、オダギリジョーが思いのほか良い仕事してます。こちらのカップルのほうが人間味に溢れてて好きかな。
イマドキの若者風役回りで黒木華は地味すぎてミスキャストな感じもするけど、名前の通り豪華キャストに華を添えているのはたしか。

辞書作りという仕事にスポットを当てた良作ですが、良質なラブストーリーとしても心に留めておきたい作品。
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