さりさり

舟を編むのさりさりのレビュー・感想・評価

舟を編む(2013年製作の映画)
4.5
正直、最初はあまり期待しないで観ました。
でも、いい意味でそれを裏切ってくれました。
すごくすごく良かった!!

辞書を作る人たちの物語。
どんなふうにして辞書が作られていくのか、その工程がよくわかり、とても新鮮で勉強になりました。
語釈もそうですが、辞書の紙質にまでこんなにこだわっていたなんて知らなかったです。
1冊の辞書を作るために、15年もの長い年月をかけているなんて、目からウロコの感動ものです。

出演者もみんな魅力的。
「まじめ」という名前の通り、根っからの真面目、不器用で融通がきかなくて、そのうえ地味。
おまけに無表情。
だけど、ひたすら黙々と仕事に打ち込む松田龍平の役柄に好感が持てました。
対する、ちょっと適当でお気楽な同僚のオダギリジョーも、イケメン過ぎて好感が持てました。笑
同じく同僚の佐々木のオバチャンも、時々ナイスな突っ込み入れてあげたりして好感が持てました。
もう、好感のオンパレード。笑

ひとつひとつの言葉をとても大切にしながら調べあげる…何度も何度も校正し直す…地道だけど、なんてやりがいのある素敵な仕事なんだろう!
私も本が好きだし、こういう地道な仕事してみたい!って本気で思いました。
常に新しい言葉に敏感になっている所も面白かったです。

気が遠くなるくらいのたくさんの言葉たち。
大切にしたいです。
あー、日本人に生まれて本当に良かった!笑

P.S 「恋」の語釈、良かったです。
さりさり

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