そのじつ

脳男のそのじつのネタバレレビュー・内容・結末

脳男(2013年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

なんっというか…二階堂ふみはメチャかっこよく撮れてるし、生田斗真もキレイだけど…それ以外の人々はくすんでいるし、感情移入もしにくい。

ド派手な展開の割には見せ方がけっこうアッサリしていて、うわっ滑りして心まで届かない感じ。
クライマックスの事件展開、大掛かりな仕掛けが魔法のように出来上がっていてビックリ!

そも漫画的な設定や展開なので、漫画っぽいキャラクターの二階堂と生田は無理なくハマってる。
復讐のために子供を養成するっての「修羅雪姫」や…だから斗真、白い服着てんのか。

劇伴の曲もなんだか古臭く感じられて…何度も車で跳ねられるシーンの哀しい音楽…死んだ両親の痛みを味わっているのでしょうか。そしてエンドロールのキングクリムゾン…うーん…

江口洋介、最近こういう役多いけど、感じ悪すぎて引き気味です…
ダメだ…苦手な所ばかり書いてしまう。

似たテイストだと『不能犯』の方が見所はあったかな。

ナラティブ・セラピーだっけ…数年前新聞の小さな記事で、暴行した犯人(男性)とその被害者(女性)が面会して話し合う取り組みがあるというのを読んだ。イギリスだったと思う。
被害者側の感想では、彼女の心の傷のためには意味のある取り組みだと書かれていた。しかし加害者側の再犯を防ぐのに役立つとは書かれていなかった。

松雪泰子演じる女医が言ってたとおり、被害者が立ち直る足掛かりにはなるのかもしれない。でもソレとコレとはごっちゃにしてはイケマセンとな。その辺のツッコミも甘くてちょっとウンザリしたかも。
そのじつ

そのじつ