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ムーンライズ・キングダムのliamのレビュー・感想・評価

ムーンライズ・キングダム(2012年製作の映画)
3.3

「ファンタスティック Mr.FOX」のウェズ・アンダーソン監督作品。センスあふれる異色のコメディ。「キリング・ショット」のブルース・ウィリス、「ストーン」のエドワード・ノートン、「パッション・プレイ」のビル・マーレイ、「マンチェスター・バイ・ザ・シー」のカーラ・ヘイワードなどが出演。

1960年代ニューイングランド島。自分が養子だということを寂しいと感じながらボーイスカウト活動をしていたサム(ジャレッド・ギルマン)は、常に本を読んでいる少女スージー(カラ・ヘイワード)に恋をする。キャンプでの生活になじめない二人は文通を始め、キャンプから勝手に抜け出し森で自由気ままに過ごしていた。一方、村では保安官(ブルース・ウィリス)やスージーの両親(ビル・マーレイ、フランシス・マクドーマンド)らが、二人を捜していた。

好きな女の子と目の前の現実を忘れて冒険し、サバイバルするストーリー。男の子なら1回は憧れるであろうシチュエーション。

子役の2人の周りを豪華なキャストが埋めているところが良い。作品では子供2人に振り回される役回りだが、演技の面では学芸会にならないように素晴らしい演技で2人を引っ張っている。

アンダーソン監督の作品は絵づくりや色調が本当に凝っていてクセになる。黄色で統一された色であったり、シンメトリーの構図であったりと計算され尽くしている感じがたまらない。
奇妙なんだけど絶妙なバランスを取ることによってそれを気にさせない。そこが上手い。

ただストーリーは個人的なお気に入りとはいかなかった。というか子供が主役の映画があんまり好きじゃないんだよな。もっと歳をとれば変化するかもしれない。

監督の凄さは感じるんだけど、イマイチストーリーに乗れなかった映画。
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