ベビーパウダー山崎

蜜の味のベビーパウダー山崎のレビュー・感想・評価

蜜の味(1961年製作の映画)
2.5
黒人もゲイの同居人も毒親も妊娠も少女に困難を与えるために配置された障害物としか思えない。感情に頼りすぎていて物語(展開)とキャラクターにしか目が向かない、その地獄でしか生きられない少女を偽りなく剥き出しに撮した『少女ムシェット』より早いが映画的な強度としては比べ物にならない。社会は厳しく誰もが私を不幸にする、たしかにそのとおりだが、騒いで救いを求めて寂しそうな表情を浮かべるヒマがある分だけまだマシ。