蜜の味の作品情報・感想・評価

「蜜の味」に投稿された感想・評価

ロンドンの貧民街に暮らす、1組の母娘。

自堕落な母に振り回される、風変わりな少女ジョー。

彼女に関わるふたりの青年が、黒人とゲイである奇抜な設定。

黒人青年は、彼女に束の間の恋の喜びを与えてくれたが、水夫である彼は、やがてジョーを残し、旅立ってしまう。

一方のデザイン学校に通う、ゲイのジョフリー。

水夫の子供を妊娠し、悩むジョーに、彼はどこまでも優しく寄り添ってくれる。

ふたりの間に芽生えた、奇妙な友情。

リタ・トゥシンハムとマーレイ・メルヴィン。

個性的且つ、中性的な魅力を持ったふたりの演技が素晴らしい。

凛々しい表情のトゥシンハムと、頼りなげな優男、メルヴィンの絶妙なコンビネーション。

花火を見つめるジョーと、彼女を陰でそっと見守るジョフリーの姿が切ない。

ほろ苦い結末と、皮肉なタイトル。

オープニングとエンディングに流れる子供の合唱も、妙に明るくて印象的。
60年代初頭に白人と黒人の恋愛を描くってのは大胆で挑戦的だなと最初感心したのだけど、この組み合わせが前半だけで終わりだったのは拍子抜け甚だしかった

でも後半は後半で相手が対して格好良くない馬面気味のヒョロい男だったのが、スタイルも顔もそれほど良くない主人公と合わせて等身大のカップルって印象があり逆に面白かったけど、なんか浮気したような気分になって後ろめたかった

あと母親側の話に対して惹かれなくて、中年同士のデートシーンでドキュメンタリー的になっていた箇所は嫌いじゃなかったけどそれくらいにしか思えなかったけど、それも主人公の白け具合を追体験させる意図があってのことだったのだろうか
Ta

Taの感想・評価

3.2
リタ・トゥシンハムをみる映画。全体的に顔のパーツがパッチリ

男を取っ替え引っ替えの母との険悪な関係から一時的に逃れ、水夫ジミーとの恋愛関係、靴屋のジェフとの夫婦にも似た生活は苦しくも幸せな共同生活がまるで蜜の味のようなひとときであった、ということで
タイトルのセンスがハンパないよね

妙に子供達の歌のテンションの高さ、あと内容が直接的過ぎない?
シーラ・ディレイニーの所謂”キッチンシンク”ストーリーの映画化。マンチェスターのスラムと、一瞬だけの幸せを味わえた少女の姿との対比。イタリアのネオ・リアリズモを輸入し血肉化した「怒れる若者」像は、ケン・ローチなどのイギリス「階級映画」の原点となっている。決して美しいとはいえないリタ・トゥシンハムの不思議な魅力。
ス

スの感想・評価

3.5
リタ・トゥシンハムの存在感だけで保たれているようなものだけど、それがいいしそれでいい。
しせ

しせの感想・評価

3.3
ジョーの目がでかすぎる

人生そううまくいかない系映画
Chisato

Chisatoの感想・評価

3.2
ジョーの孤独と、これから彼女が対峙する人生の苦悩を容易に想像できるから、彼女にとっての「蜜の味」船員のジミーとの短い恋、そしてジェフとの家族ごっこみたいな同居生活、がいっそう甘く、そして後味苦く残る。