おとぎ話に年齢も性別も関係ない。誰にだってディズニー映画のような夢と魔法の世界を楽しむ権利がある！この映画はまさにオッサンのためのおとぎ話。それがクマのぬいぐるみの話ってのが皮肉(笑)。
2012年の映画館では男性陣がテディ・ベアの映画(本作)に押しかけ、女性陣はストリッパーの映画(マジックマイク)に殺到する珍現象が起き世も末だと公開当時かなり話題になった。公開時にこの映画を観てぬいぐるみ買うか本気で悩んだほど好きだったが、動画配信サイトでextended versionがあったので再び鑑賞。やっぱりこれは完全にオッサン用ディズニー風映画、最高✨
バカをし合えるよき友、理想的な彼女に囲まれる文句なしの世界。監督はセス・マクファーレンだけあって少し古風な音楽の趣味も何気にいい。最初から最後まで話の展開はさながらディズニーのそれだが、ひたすらかまされるギャグはあまりにくだらなくて馬鹿げている。馬鹿げすぎててもはや面白くないレベルに達しているのに、なぜかかわいいクマがそれをやってのけると笑えちゃうから不思議なんよ。
なんだかんだやっぱり主役はテッド。散々ふざけといて、時折見せる切ない表情が愛おしくて本当犯罪レベル。あと男の勝手な都合だと怒られそうだが、やっぱりロリーが理想的過ぎる。めっちゃ優しいし、カーチェイスかっこよくて惚れちゃう。何でもかんでも「イケメン過ぎる○○」みたいにいう風潮は大嫌いだが、ロリーには使いまくりたい(笑)。
劇中でジョンが悲劇的なパフォーマンスでご披露する007のテーマ曲"All Time High"。007の監督バーバラ・ブロッコリは007のテーマ曲は絶対に他の映画では使わせないことにしているが、セス・マクファーレンが"母が好きな曲なんだ"と泣き落としで許可を得た。まさかこんなふざけた映画でこんなひどい使われ方をされるとは、許可したことを死ぬほど後悔してるでしょうね...というかもう人間不信になるレベル。
ふざけている上にストーリーも比較的ありきたりで典型的な酷評されるタイプの映画にも関わらず、意外に批評家の評価は高い。このふざけた作品をいい映画と表現するのは若干抵抗があるが、でもやっぱりいいものはいいと思う😊
