もりりた

テッドのもりりたのレビュー・感想・評価

テッド(2012年製作の映画)
3.5
ジョンがクリスマスにもらったテッド
友達になりたいという想いは魔法に変わり
テッドに命が吹き込まれ人気者になる
35歳になったジョン テッドに加え
恋人ロリーとも仲良く暮らしていたが
関係発展を望むロリーの提案を受け
テッドとジョンは住む家を分けることに
それでもテッドの誘いで会社を休むなど
変わらない姿にロリーは不満を募らせる
その影でテッドを自分のものにしたいという
密かな策略が迫っていた


自由気まま 子供の様な生活に浸るジョン
フラッシュ・ゴードンへの強い思い入れは
こじらせ感が強調されていて面白い

オヤジ化したテッド 見た目は可愛いが
素性は怪しいことが大好きな変態クマ 笑

下ネタが飛び交う悪ノリな前半が
大事な人への想いというメッセージに変わる
各自が再認識する絆の太さ
鑑賞後温かい気持ちになったのは意外


前のジョンとテッドは可愛かったのに…
大人になって煙を吸いながら
酒を飲む姿のギャップが凄くて面白い

コミカルに動くテッド 短い手足で腰を振る
ジョンとホテルで喧嘩するシーンは
次々と構図が変わるスピード感
勢いある映像で凄かった

胸のボタンで流れる音声に戸惑いつつ
約束をしっかり覚えているのが愛らしい
憎めないバランスで主役として存在感良


ここまで言っちゃうの?ってくらい
一歩も二歩も踏み込んだ下ネタが続く
予告を見たイメージよりも強め

テッドのユーモアを演出する面もあるが
その強さは見る人を選ぶレベル
個人的には家族では見れないと思った笑

ジョンとテッド、ロリーの楽しげな会話や
テッドの彼女タミ・リンが早とちりして
キレる等下ネタ無で面白いシーンあるので
もうちょいソフトで良かった印象


エロや小ネタについていけなくても
飽きずに見ていられたのは
人間の弱さや繊細さに共感できるため

親友ジョンの未来を思うテッド
彼女と親友に板挟みされるジョン
自分の存在を確かめたいロリー

いい関係に落ち着くまでのプロセスで
自分の弱さに甘えてしまったり
決断に勇気を振り絞ったりという
不器用だけど頑張る人の良さが表れていた


コメディの下品さはあるけど
意外に人間ドラマが沁みてくる作品

下ネタ耐性ある方にはおすすめします!
もりりた

もりりた