もりりた

幸せへのキセキのもりりたのレビュー・感想・評価

幸せへのキセキ(2011年製作の映画)
4.0
シングルファーザーのベンジャミンは仕事と子育てに奮闘。長男ディランとの関係に悩み心機一転の引越しを決意。彼が即決したのは動物公園付きの家。未来に期待を寄せるベンジャミンだがその無謀な決断に長男や飼育員達から猛反発を受ける。

上手くいき過ぎな感じがするけど終始明るい雰囲気で楽しめた!マッドデイモン演じるベンジャミンの喜怒哀楽が良くて、感情任せに樽を蹴り飛ばしたりディランと気持ちをぶつけ合ったり。一方で発言が大人なロージーとの掛け合いにクスッとしたりで演技の幅の広さが印象的だったな。更にスカヨハが芯の強さと寛容を併せ持つ安定のキャラで、ベンジャミンと絆を深める過程が加わり何気ないシーンも印象的に!唯一悪役のウォルターまで憎めない雰囲気で全体通して楽しげなのが良い!

20秒の勇気はもちろん、正しい行動は誰にも邪魔できない等印象的なメッセージが多かったな。なぜここを買ったの?というケリーにWhy not?と返す流れが奥さんとの出会いとリンクしていて洒落てるし「理由は掴めん、でも手放せない」「動物もいいが人間はもっといい」という人を変え繰り返されるやり取りも関係発展の強調に効果的でした。以前からディランとコツコツ話していれば良かったのにと思いつつ、子育てすると自然とギャップが生まれるものなのかな。覚悟しておかないと…

シガー・ロス、ヨンシーのシーンを壮大に彩る音楽も良くてサントラも拝聴、音楽との出会いにも繋がってありがたい!色々楽しめました!
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