フジリソ

空気人形のフジリソのレビュー・感想・評価

空気人形(2009年製作の映画)
3.8
性処理玩具の空気人形、俗にいうラブドールが心を持った。そんなファンタジー。

人はみな空虚でその欠落は他者によって埋められる。空気人形ののぞみはポンプではなく他者の息で満たされることで心が満たされることを知った。

満たされるのは幸せだ。だから、のぞみは愛を持って愛を与えようとして大きな失敗をしてしまう。

結末は悲劇的。だけど、のぞみを媒介に別の他者がまた満たされていく。孤独に見えても人と人とはそうやってつながりあっているもの。そんなお話だったのかな。

主演のぺ・ドゥナが可愛い。映像も幻想的に作り込まれていて綺麗だった。
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