フジリソ

ラ・ラ・ランドのフジリソのレビュー・感想・評価

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)
4.0
売れないジャズピアニストのセブと上がり目の見えない女優の卵ミアが惹かれ合い、すれ違っていく。

随所に光る、二人の、世界には二人しかいないような立ち振る舞いはちょっとなーと思うし、特にミアは個人的に苦手なタイプなのでこいつらとは多分友だちにはなれないなと思いながら見てました。

ただ、ミアがオーディションで歌い上げたThe Fools Who Dreamは凄まじく刺さりました。最高。勇気をもらいました。

二人は結ばれずに終わりますが、クライマックスのありえなかったありえたかもしれない過去を描いたミュージカルシーンは胸にキュンと来てしまいましたし、何より去り際にセブとミアが交わしたアイコンタクトはグッときました。グッと来すぎて唸り声あげちゃいました。

人生における大事な局面で隣にいた二人がすれ違い、別れた人生で戦い続け、その先で一瞬再会し、肯定しあって、それぞれ颯爽と次のステージに向かっていく。

もう字面だけで熱い。でもちょっと切なくもある。いとしさと切なさと心強さとって感じです。

見せ方も巧みで最高のラストでした。
フジリソ

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