しぇんみん

ウルヴァリン: SAMURAIのしぇんみんのネタバレレビュー・内容・結末

ウルヴァリン: SAMURAI(2013年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

「ウルヴァリン」ことローガンの再生の物語。

世界を滅亡から救うためとはいえ、心ならずも殺してしまったジーンの幻影に悩まされ続けるローガン。

過去に命を救った日本屈指の大企業家、矢志田の願いで日本に向かう。そこで後継者・真理子と出会い恋に落ちる。

ローガンの再生には、このロマンスが重要な要素となるのだが、恋に落ちる必然性が感じられず、更に残念ながらローガンと真理子の間に情熱や絆が芽生えたようには感じられない。情緒溢れる海沿いの日本の古民家で、浴衣姿の男女が...という映像は萌えるのだがね。

演出的に失敗だと思う。

また、銀色のガンダムチックなパワードスーツや、得体の知れない忍者衆など、今回はミュータントでもないキャラの能力が目立ち過ぎてて問題あり。特に新幹線の屋根上でのアクションはどうかと思う。

加えて、ラスボス矢志田家の面々がしょうもないクズばっかりなのがイマイチ。爺さん、最初はローガンに死ぬ前にお礼が言いたいだけとかいってたのに、結局自分の延命だけが目的だったなんて。

などなど、いろいろ不満はあるが、アクションシーンは興奮必至だし、風景も結構グッと来る場面が多い。あと「Nothing is without meaning.」という台詞があるが、これが日本的で非常に好み。

ん~、辛うじて及第点ってことで。

2016/07/24
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