塩辛亭ショッパイ

かぐや姫の物語の塩辛亭ショッパイのネタバレレビュー・内容・結末

かぐや姫の物語(2013年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます


学校の古典の授業で習うアノ話をジブリはこう解釈したかぁー!イイね!
一連の求婚アピールバトルが、ふつうに笑えた。特にはじめに出てきた玉の枝のおっさん! 高貴な身分なんだからお代ぐらい払えや! 正直身分とか関係なしにあんなファニーな男だったら一緒にいて楽しそうだし、結婚してもいいと思うのだがどうだろうか?
そして、満を持して登場した帝のビジュアルの胡散臭さよ! かぐや姫のストーリーを知らないという外国人でも「彼トハ結バレナイデース、、」と断定できる程の、この上ない眉唾物感。
結局かぐや姫は彼のせいで月に帰ることになったのだから、迫り方も生理的に「相当ムリ」だったのだろう。ビジュアルもさることながら、実力も折り紙つきである。

そして、月の使者たちの登場シーンも帝に劣らずヤバい! また違った意味で「相当ムリ」
あんな曲とともにやって来られたら、もう人知の及ばない領域と諦めるしかない。
「あっ…無理。これ絶対連れてかれるやつじゃん…」だ。GANTZでぬらりょんが出てきたときを彷彿とさせる絶望感。
いかなる感情もないよりあった方がいい。たとえ愚かでも、人間は素晴らしい。青くて丸い地球を振り返るかぐや姫、いとあわれなり。
塩辛亭ショッパイ

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