割とよく名前を聞くので、ホラー映画の定番だと思って観たら…
要素を盛り込みすぎて逆に無味無臭になっている気がした。
序盤からB級臭が仄かに香っているので真面目には観れないし、かといって笑えるほどぶっ飛んでもなく、中途半端なコンセプトが中途半端に進行していく。
大まかな構成は、バケーションに湖近くのコテージへ向かう陽キャ男女5人組に惨劇が降りかかる、というもので、似たようなストーリーは何百回も繰り返されてはいるものの、怖くなる要素は全然ある。
しかし、そこにはある仕掛けが施されており、観客は初めからその仕掛けの存在を知った上で「惨劇」を待つ。
よって男女5人組に起こる事は観客にとっては予定調和なので、当然怖くもなんともないし、一体誰の立場で何を感じれば良いのか分からない。
のちにその目的が明かされるが、ここまで面倒な仕掛けを用意したことの説明にはならない。
クリス・ヘムズワースもリチャード・ジェンキンスも、最後に出てくるあの人も、本当に仕事を選んだ方がいい。
あの人の登場シーンと、妖怪大戦争みたいな部分だけは面白かった。