ナガノヤスユ記

愛、アムールのナガノヤスユ記のレビュー・感想・評価

愛、アムール(2012年製作の映画)
4.0
私事だけど、『銃・病原菌・鉄』の上巻を読み終えた翌日に見た。
人間もひとつの生き物なら、菌やウィルスもまたひとつの生き物なのだ。僕たちは絶えず生と生のせめぎ合いの淵を、さながら綱渡りで生きていて、落ちたらどうなるかも確かには知らないが、いつ落ちればいいのかは尚のこと分かっていない。死から逃れる術は一層増えたが、生きることを克服するにはいまだ至らない、どころか、少しでも前に進んだろうか。


これまた私事だけど鑑賞翌日、年初めに祖父に先立たれたばかりの祖母が救急搬送され、冷や汗をかいた。