やっと観られた。好奇心というよりは20世紀に地図に引かれた南北を分かつ線の意味を勉強中なのでそんな作品に触れてみたかったのかな…。
この国が及ぼした影響もしっかりと把握しなければいけないけれど、今は南北を隔てる線はどこぞの両国の利害関係を視覚化しただけ？
中東のそれも然り、国境線なんてのはただの欲望の線なのかなぁなんて。
そんな事はさておき、統一チームとして南北の隔てなくKOREA、として参加した卓球世界選手権の話。
いがみ合う両チーム、次第に分かり合う両チーム、二度と会うことのない合同チーム。
切なくも悲しい刹那な合同チームの物語には何度も涙した。
両国の兄貴、お姉さん。
米国のブラザーともこの国の兄貴とか姐さんとも違う両国の美しい言葉に思えて心に刺さった。
アメリカの方が南より裕福よ
渡米すれば？
わたしはどんなに裕福な国よりも
祖国で暮らしたい
心に刻め
チームの絆より偉大な戦術はない
兄貴 どうかお元気で
お姉さん
こんな時 何て言えばいい？
電話する？ それとも手紙書く？
無理なのに
バカね
元気でいて、でしょ
それで十分
心の機微を表すことのできない複雑な立ち位置をぺ・ドゥナちゃんが好演してて素敵だった。
