たまに繰り返し観たくなる映画が一つ増えた。
この映画の雰囲気や、この姉弟の不思議な世界が何だか良くて、たまに味わいたくなる。
まず、14歳の姉を演じた多部ちゃんが素晴らしい。姉弟のやり取りがすごく自然でコミカルで、この子供目線の世界にいつの間にか引き込まれてた。そして弟くんも素朴な感じで息がピッタリ。この二人のやり取りをずっと見ていたくなる。
物語としては姉弟が家に帰る途中でパラレルワールドに入ってしまい、家に帰ってもお父さんお母さんが居ないという状況になるのだが、何故か弟が持っていた高橋由伸のテレホンカード（姉のテレカではダメ）だけが異世界の親と話が出来る手段になっていたりする。
姉弟はパラレルワールドに迷い込んだ時と同じことをして元に戻ろうとするが、なかなか上手く行かず、そのうちに高橋由伸テレカの度数も減ってしまい、さあどうする…となる。
そもそも理詰めのストーリーではなさそうなので、この異世界の不安な状況を姉弟と共に過ごす感覚で観るのが良いのだろう。√225＝15みたいな表現もあったので姉弟の年齢というか成長を描いた物語なのかも知れないが今一つハッキリとはしない。他にも思わせぶりな所が多くて色々な解釈が出来そうなのだが、そういう難解なところもまた観たくなる要素なのかも
