Rena

ビトレイヤーのRenaのレビュー・感想・評価

ビトレイヤー(2013年製作の映画)
3.8
ストーリーに物足りなさを感じる部分もありましたが、とにかく主演の二人が良すぎて、彼らの演技を観ているだけでなんかもう、満足でした。

細かい動作、苦しむ表情にうめき声⋯
マカヴォイはやっぱり上手いですね。
彼の作品ばかり追って観ていた時期があったのですが、またそうしたくなりました。
カッコいいし、本当に魅力的!!
相棒 アンドレア・ライズボローとのシーンも良かったです。

そして、マーク・ストロングの渋さとあの眼差しにノックアウト。
犯罪者役でしたが、なんとも言えない哀愁がたまらなく、もう、ずっと観ていたかった⋯
また、ロイ役のピーター・ミュランとの信頼関係や男同士の熱い友情は羨ましくもあり、その潔さはグッとくるものがありました。

二人の涙
心に負った傷
無言で無骨に助ける姿⋯

かつて追い込んだ者と深傷を追わせた犯罪者が、やがて同じ方向へと進んでいく

イギリスの警官は通常銃を携行していないことを知り、また、時折映る近代的なロンドンの街並みや美しい夜景に心を奪われるも束の間。
男臭い作品であるということを一瞬忘れるのですが、ハードボイルドなシーンにハッとなり、映画内の非情で荒々しい現実に一瞬で引き戻されました。

評価が低かったのでずっとためらっていた作品ですが、観賞前まで『?』だった原題の意味もわかり、いろいろすっきりできました。
観てよかったです。
Rena

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