2004年に起こったスマトラ沖地震によりバラバラになった家族の力強い姿を描いた作品。
グロテスクな描写は大好きなんですが、本作はどんなグロテスクな作品よりもスクリーンに映る傷が痛々しくて観るのが辛かったです。
実話を元にしているだけあって映画として観れない。
目を背けたくなる場面も少なくない。
しかし地震が多い日本に住んでるからこそ観てもらいたい。
身近な人が被害にあった人は観られないかもしれない。
それでも観てもらいたい。
どんなに小さな光でも消えてはいないこと。
例え可能性が限りなくゼロに近くても不可能ではないこと。
絶対とは言えないが、信じ続ければ実現するということ。
こんな絶望の中でも朽ちることのない人間の強さ、思いやり、信じる心。
それを知ってもらいたい。感じてもらいたい。目に焼き付けてもらいたい。
自分はこの作品から多くの勇気と感動をもらいました。
今自分が何不自由なく暮らせていられることに感謝して生きていきたいと思います。
当然その気持ちは日に日に薄れていってしまうと思う。
だとしても今のこの気持ちを大切にしたい。