愛した人は何者か。
宮部みゆき作「火車」を数年前に読んで、気になっていた韓国での映画化作品。
正直、あまり期待せずに観たのですが、最後まで飽きずに観れました。
獣医ムンホ（イ・ソンギョン）が婚約者ソニョン（キム・ミニ）と実家に結婚の挨拶に行く途中、サービスエリアで突然彼女が失踪。
獣医が婚約者の職場や知り合いを訪ね、行方を探していくうちに、彼女が全くの別人という事が次々と分かり。。
原作と設定が変わっていたものの、借金の怖さ、お金に翻弄される人間の弱さがヒシヒシと伝わってくる作品。
普通の純粋な女性が、お金の闇に引き摺り込まれ、別人の様に変わり果ててしまう様は、胸に迫る恐怖でした。
1番怖いのは人間だって言うけれど、、借金が人間の精神を侵食してしまう怖さ、人間が借金地獄に落ち、恐ろしく変貌する悲惨さが描かれています。
イソンギョンは、婚約者の行方を必死に探す獣医を熱演。愛していた人が全くの別人。。やりきれない表情と共に響く低音の美声。
キム・ミニは獣医の婚約者。1人幸せを求める幸薄女性。細くてスタイル抜群なんだけど、どこか影のある、儚げで悲しい役。
ソン・ハユンは獣医の動物病院のアシスタント役。🇰🇷韓国ドラマ「サム・マイウェイ」にも出ていた女優さん。暗いストーリー中、唯一の明るい癒し系。可愛い犬を抱っこして、とてもチャーミング。
動物病院で働く、この女性が1番幸せそうな気がしました。
