青あお

セデック・バレ 第一部 太陽旗の青あおのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

“我らは真の人 セデック・バレ”

日本人は台湾の先住民族セデック族の“尊厳”や“魂”を傷つけてしまった。
その代償はあまりに大きく、結果、日本人132人が虐殺されるという事態に発展してしまう。

第一部、第二部、合わせて計274分(計算合ってるかな?)、日本統治時代の台湾で起きた“霧社事件”を濃密に描いています。

セデック族は通過儀礼的に首狩りをする事で一人前の男と認められる民族です。日本の同化政策によって民族の誇りを失ってしまうという不満から武装蜂起するまでが第一部の内容です。

所謂、反日映画ではなく(セデック族視点ですが)、公平な観点で描かれていたと思います。

日本人としては複雑な気持ちになる作品でしたね。セデック族の人々を蕃人と呼び尊大な態度をとる様は、なんだか恥ずかしい気持ちになりましたし、虐殺シーンは顔を背けたくなるような気持ちになりました。

セデック族の人たちの気持ちは痛いほど分かるんだけどねぇ(差別、搾取、同化への抵抗)、他に方法はなかったのかなぁ、なかったんだろうなぁ(ぐじぐじ書いてしまった、笑)

武装蜂起したセデック族がどうなるのか、これから第二部を観て確かめたいと思います。
青あお

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