うにたべたい

チレラマ CHILLERAMAのうにたべたいのレビュー・感想・評価

チレラマ CHILLERAMA(2011年製作の映画)
4.8
見ました。ついに見ちゃいました。
2019年11月現在「B級 カルト 怪獣」でGoogle検索するとトップに出てくるほど巷で話題騒然のカルト映画!

チレラマ!

噂に違わぬ最低最悪の内容でした。
世間様は"すみっコぐらし"とか見て切なさにハンカチを濡らしているというのに、何の因果で好き好んでこんな汚物を脳にインプットしているのかと思うと、私、別の意味で涙が止まりませんでした。
おすすめ?できません、この映画を勧めてくるヤツは頭がアレな感じか、あるいは勧められる方が余程の異端かのどちらかですね。

2011年アメリカの映画で、日本では劇場公開されませんでした。
死んだ女房を怒りに任せてfxxkしようと墓を掘り起こした男が、ゾンビとなった女房に股間を食い破られてしまいます。
股間から青い液体を垂れ流しながら勤め先のドライブインシアターに出勤した男は、支配人に怒鳴られ持ち場に向かいます。
チレラマはそのドライブインシアターで流れている劇中劇として4本の短編映画からなるオムニバス形式となっています。

1本目は「精液怪獣ワジラ」。
1匹の精液が巨大化して精液怪獣ワジラとなって街を暴れ回ります。
女友達のトイレで飛び出した精子がネズミのように元気いっぱい暴れ回った挙句、窓を割って外へ飛び出し、人を食いながら巨大化するという恐ろしい作品なのですが、正直、めちゃめちゃ笑いました。

2作目は「ヤング クマ男の絶叫」。
興奮するとクマ男になる男にお尻を噛まれたことで、主人公もクマ男になる体質になってしまい、最後はクマ男同士でケダモノの如く戦います。
ここでいうクマ男は動物のクマではなく、興奮するとイケメンの顔が毛むくじゃらになって、体つきがだらしない"クマ男"になってしまいます。
最後の戦いももちろん、お互いのケツの穴を賭けた戦いで、ゲンナリしながら見ました。

3作目はもっと酷くて、ヒトラーもどきが出てくる白黒映画「アンネ・フランケンシュタインの日記」。
一応、ナチの秘密兵器として、ユダヤの一家から奪った本を元に人造の怪物を拵える話なのですが、とにかくグロく殺しとけばいいみたいな、原題にリスペクトの欠けらも無いような映画でした。

4作目はもっとヤバいです。
題して「大便がいっぱい」。ストレートにキ○ガイです。
ただ4作目はその次のドライブインシアターに繋げるためのものなので、途中で映像が乱れて直ぐに終わります。

終幕も酷かった。
私はこの映画を見た事を一生忘れないと思います。
人生に影響を与えた映画を上げるとしたら、本作を上げざるを得ない、それほどのインパクトを持つ作品でした。
実に酷い、いや全く!