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スタイルウォーズのolnのレビュー・感想・評価

スタイルウォーズ(1983年製作の映画)
2.5
グラフィティーライターは街のデザイナー

1980年初頭。
ヒップホップ・カルチャーの黎明期。

スプレー缶で街の壁や、電車を塗り潰した”グラフィティーライター”

ラップは話し言葉
ブレイクダンスはボディーランゲージ
グラフは書き言葉で
社会に自分の存在を伝えた

ライターたちはフロアではなく、街をロックする





感想です。

ヒップホップ・カルチャーに対して物心がついた頃には、グラフは当たり前の文化のように扱われていたので、最初はそんな感じだったのか、そりゃそうだよなと、ある意味安心しました。

だって、公共物に落書きしたら普通に考えて犯罪だし、スプレー買うにしたって金が要るけど、金もない少年たちが中心の文化だから万引きしちゃうし、何にもいいこと起きてませんからね。

極め付けに、「電車に何の恨みがあるのよ」と問われた少年が、「オレに電車賃を払わせるからだ、、払ったことないけど」と白状するシーンは、やりとりのテンポも含めて笑けました。

ヒップホップ大好きな私でも、面白い作品だとは言い難い内容だったので、参考資料程度に観ときたい人以外には、全くもってお勧めできない作品でした。
冒頭の電車が街灯に照らされる演出だけは、気に入りました。
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