ジーナ

悪魔のやからのジーナのレビュー・感想・評価

悪魔のやから(1976年製作の映画)
4.9
ファスビンダー監督のドタバタ・ブラック・コメディ!

2年間、一行たりとも書けないスランプに陥った詩人のヴォルター・クオルツ。
妻と弟と3人で暮らしているが、生活費に困った挙げ句、娼婦を殺してお金を盗んでしまう。
殺人の容疑をかけられ警察に追われたり、愛人とも上手くいかなかったりと前途多難な生活が続くが、ついに満足いく詩が思い浮かぶ。
しかし、それは19世紀末に実在した詩人シュテファン・ゲオルゲが書いた誌と全く同じものであった。
クオルツは自分がゲオルゲの生まれ変わりだと思い込み、様々な人間を巻き込んでの大騒動へと発展する。

ファスビンダーがここまでめっちゃくちゃなコメディを撮っているとは思わなかったw
登場人物の8割がキチガイ😂

肥満体型のクオルツが痩せて見えるようにする化粧をして、カツラを被り、サクラを雇って朗読会を開くなど、必死にゲオルゲになりきろうとする。
更にゲオルゲがゲイだったと知ると、自分もゲイになりきって男娼を買いに行ったりとあったまおかしい変人状態w

弟もハエ集めが趣味の知的障害者で、気になった女性に突然挿入しようする変人。

クオルツの信者を名乗る中年女性もやっぱり変人。

クオルツの愛人の旦那は嫁がクオルツと寝る事を容認する変人。

猫も杓子も変人しかいないw
この変人達の下品で不謹慎なギャグのオンパレード映画であり、一体この話はどこへ進んでいくんだと先が読めません。
ファスビンダー信者ってのもありますが、めちゃくちゃ笑えたw

にしても、イングリット・カーフェンが超エロい。
これぞ美魔女。
ジーナ

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