Kevin

イノセント・ガーデンのKevinのレビュー・感想・評価

イノセント・ガーデン(2013年製作の映画)
3.9
インディア(ミア・ワシコウスカ)は毎年誕生日に、庭の何処かに隠されたプレゼントボックスに入った靴を探す。
しかし18歳の誕生日に箱を開けるとそこには靴ではなく、1つの鍵があった。
そしてその後、彼女の父親が急死する。
そんな中、母親と2人きりになったインディアの元に叔父の“チャーリー”という謎の男がやってくる。
3人は同居しだしたが、チャーリーが来てからというもの、周りの人々が突然姿を消し始め...。

残酷ながらも美しく、官能的なサスペンス・スリラー。

まず最初に謝りたいのが、本作の監督が韓国人ということで少なからず不安を感じていてしまったことです。
そんな不安は本作にとって杞憂でした。

映像の見せ方がうまく、冒頭から引き込まれます。
よくある「最初と最後が繋がってる」系の構成なんですが、ひと工夫凝らしてあって感心してしまいました。

全編を通して静かに物語が進むものの、どんよりとした雰囲気がたまらないです。

役者たちの演技も素晴らしい。
ミア・ワシコウスカがあるものに目覚める様がじわりじわりと伝わってきて、少し怖く感じました。
見事なはまり役です。
チャーリー役のマシュー・ボーンは無表情が恐ろしい。笑ってても目が全く笑ってないねん。ナイスな演技。
そして本作にゴージャス感を生み出すニコール・キッドマン。彼女がいるだけで作品が1つ上のものになります。

非常に見入ってしまう作品でした。
中毒性がかなり高いです。
徐々にこの作品の虜になってしまいました。
Kevin

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