狭須があこ

殺人の告白の狭須があこのレビュー・感想・評価

殺人の告白(2012年製作の映画)
4.0
先にこっち見たかったよね~

っていうかオチがスゴい系の作品のリメイクを見るときの心構え、未だにあんまりわかんないです
途中から、あれ?もしかしてオチが違う?ってドキドキして、なかなか楽しかったかな。個人的にはこっちが好きです。

韓国版は徐々にオチに収束していくので、「あーあれはそこに繋がってたのね」って自分で繋いでOK。オチ知ってると意味合いの違う伏線があるのが、うまいなぁと思いました。
日本版はオチのための違和感をあちこちに散りばめてあるので、「ん?ん?」って途中で引っ掛かるけれど、オチの「あーなるほど」には繋げやすくなっています。
邦画、親切な伏線の映画が多い気がするけど、日本人って伏線拾うのが下手なのかな?

え?でも殺人犯でしょ?いきなり人殺さない?
生放送?大丈夫?みたいな動揺は日本よりあった気がするし、日本人の受け入れの早さちょっと怖かったです。
韓国版の殺人犯が徐々にボロボロになってくのに対して、藤原竜也割と無敵だったのも思い出して笑った

そう、でも、藤原竜也が主演っていうとこがマジで日本版の見所だとは思いましたね。

この韓国版、パッケージのミステリアスなイケメンが、藤原竜也と同じことをして殺人犯やってるわけです。
カーチェイスやったり刑事が必死で走り回ってる、全体的に派手な韓国版は、彼の存在感が少しずつフェードアウトしてゆくんですね

藤原竜也は、最後の最後まで主役としての主導権を握り、存在感をはなっていた。
彼のカリスマ性をキャスティングして韓国版のオリジナリティにぶつけた日本版の判断は、正しかったんじゃないかと思いました。
ほかの要素が少ないぶん、展開の進行だけに集中してビックリできるしね

食べ物投げまくってるのはめっちゃ韓国っぽいなと思いました。日本人って食べ物系はあんま投げないよねw

オリジナルとリメイク、見比べるの楽しいですね。是非比べてみてほしいと思います。
狭須があこ

狭須があこ