Shintaro

ショーガールのShintaroのレビュー・感想・評価

ショーガール(1995年製作の映画)
4.0
”階段の後ろには、いつも飢えた子たちがいたわ…”

ラジー賞であれアカデミーであれ、評価を受ける作品は観るべきだなと思い知らされます。

アカデミーとかそうゆうの狙える作品では無いにしても、”下品だから”という なんとも主観的で短絡的な言い方には腹が立つ。
もしかすると褒め言葉だったのかもしれないが、ノエミを演じたエリザベスバークレーの女優魂にはちゃんと評価を下してあげて欲しい。

監督のインタビューが付いていたが、”僕はね、女性の身体の美しさに惚れ惚れするんだよ” と飛ばした発言をする。
女性の権利が とか 強い女性が とかそうゆう能書きを語らないのは凄く共感が持てる。そうゆう事を言う奴が1番信用なりませんし、ある程度性癖で作品を作ったほうがシャープで良いと思う。

ストーリーをとってみても、まるで日本でいう、こじき娘が遊郭で花魁に憧れトップの座を目指す様な ガテン系シンデレラストーリー。
しかも主人公には暗い過去がしっかりあり、そのおかげで彼女の言動に一定の説得力が生まれる。しかも一人歩きしないよう親友との絆や障害であり目標ともなる姉御の存在感もバッチリで脚本のどこに下品さがあるかわからない。

最初に監督のインタビューで言っていたように、女性の裸は今作において非常に重要だと思う。
ショーガールとして生きる誇り
男の玩具などではない彼女たち自身の躍動感
爆発するセクシャリティと狂気

身体一つでそれらを表しており下品などとは思いませんでした。
監督の思想はちゃんと作品に落とし込まれています。
故に素晴らしい作品です。
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