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静かなる叫びのkabcatのレビュー・感想・評価

静かなる叫び(2009年製作の映画)
3.6
実際に起きた壮絶な事件が原案となっているが、モノクロの映像と非常にミニマルだがアート性を感じさせる撮影方法で、単なるドキュメントとは異なる作品となっていて、80分ほどの短い映画ながらも、小品感はなく重厚なつくりである。視点が移動する・時系列が前後する等多少もたつくところもあるが、緊張感が持続してダレることはない。ガス・ヴァン・サントの『エレファント』は意識されていたのだろうか、事件のその後を描くことでこの作品との違いがはっきり示されていて、そこが好き嫌いの分かれるところだと思う。私は『エレファント』のほうが好みだけれど。
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