塩辛亭ショッパイ

言の葉の庭の塩辛亭ショッパイのネタバレレビュー・内容・結末

言の葉の庭(2013年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

雨の日に学校をサボり、女性の足をスケッチする少年。
ただの変態足フェチかと思いきや、靴職人目指しとんのか〜い! まぁ、足のサイズ測りだしたときは「…やっぱそれ目的?」と思ったけど。

にしても、仕事も歳も名前さえも知らない、もちろん連絡先も知らないでどうやって靴渡すんだよ。会いたいなら雨とか関係なく御苑にGO!すりゃいいじゃん。と、ツッコミどころが散見。そもそも15歳と27歳の教師生徒・禁断愛はちょっとなぁ。。

しかし、マンション階段踊り場のくだりで一転。グーググーググゥ!! と心に潜むエド・はるみが指を突き出す。コォーーッ。
同級生の中ではかなりマセてる大人っぽい彼も、フラれたとわかった途端「あんたが先生だって知ってたら将来の夢の話なんかしなかったよ!バカにしてんだろ!」と手のひらを返すあたりに、子供らしさを感じるのです。だんだん「あんた」呼びになるあたりも、弟が15歳だったときの感じを思い出すリアリティ(笑) 俺の中のエド・はるみも思わず「お子ちゃまねぇ、おっぱい飲みたいのォ?」だ。もちろんいい意味で。

ちょっと大人っぽいだけの、ただの15歳思春期男子。でも、それに救われてしまう27歳女教師。いいじゃん。
そして後日談も、【そして、10年後ーー】とかいって、再会&交際なんて安易なところに着地しないあたりがグーググーッ!文通グー。

雨が上がりなのに、切ない。皮肉なギャップが効いた良作。
塩辛亭ショッパイ

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