『ラン・ローラ・ラン』のトム・ティクヴァ監督の2010年の日本未公開作品をJAIHOで観ました。
TVキャスターのハナとアート作品会社経営のシーモンの倦怠期のカップルの間にアダムという男性が入り込んでいくというお話。
この男性が女性側だけでなく、男性とも肉体関係を持つというのが少し変わっている要素ですが、その性的指向の同時期に男性と女性を関係を持つことのできる心情や、その惹かれていく流れが、偶発的に見えてしまい、最後までいまいち乗り切れない感じが残りました。
マルチ画面分割の使い方、3の数字的ないこだわりなどはインスタレーション的で、面白く感じたところはありましたが、部分的なので、ラストを含めて、そうなるべくプロセスの不可思議さを映像で見せてくれると伝わり度合いは変わってくるように感じました。